今回のコンサートで青梅に因む歌を創り発表しようと、数回
青梅に足を運んだ。青梅の歴史など少しは知識を得たが、はて
心から歌える歌となると何だろうと考えたとき、「是非青梅で
歌ってください」と今回のコンサートを薦め、宗建寺さんを紹
介して下さったTさんへの感謝しかないと思った。
そしてこんな歌が生まれた。
青梅逍遥
作詩・作曲 藤本すすむ
山間の静かな駅に下りると 懐かしい昭和の映画看板
街道のなごり屋敷跡訪ね 招き猫と七福神
雪女伝説の調布橋渡り 多摩川沿いをあなたの家へ
春まだ浅い庭先に 梅の花が咲いてた
出会いはいつも不思議な縁 尽きぬ話に時を忘れ
和服姿の奥様が お茶を立て そっと 差し出された
湖底に沈んだ故郷の悲しみ 思い出させる川の流れ
夜を走り抜け 貧しい人救い さらし首の裏宿七兵衛
無明のこの世を照らしてきたのか 古い寺の閑けさに心洗われ
「われ以外皆わが師なり」 吉川英治記念館
切り取られた梅林 よみがえれ お祭り間じかの吉野梅郷
未来に花を咲かそうと この街を愛する人たち
未来に花を咲かそうと この街を愛する人たち
初めて訪ねたこの街を 四方山話であなたと巡る
懐かしさと新たな出会い ありがとう 青梅の人
ありがとう 青梅の人