2016.05.27 Friday
MY CD トルコ語で歌う 〜核兵器廃絶の歌「死んだ女の子」〜
トルコでの演奏活動(日本文化紹介の旅)をプロデュースして頂いている
Iさんからの依頼で、トルコでトルコ語で歌った曲をまとめたCDを制作した。
1.あなたへの愛・・・トルコの中世の詩人ユヌス・エムレの詩を歌ったもの
2.Memleketim・・・「ふるさと」という意味のタイトル。トルコの人なら
誰でも知っている愛唱歌
3.少女(邦題は「死んだ女の子」)
・・・トルコの国民的詩人ナーズム・ヒクメットの詩にズル
フ・リバネリが作曲し、トルコで愛唱されている歌。
原爆で死んだ女の子が、亡霊となって原水爆禁止の署
名を集めているという、核兵器廃絶、平和を訴える詩。
4.イスタンブール・・・藤本のオリジナル曲、トルコ語に訳してもらい歌った
もの。
5.幸せなら手をたたこう・・・トルコ語に訳してもらい歌っているもの。
6.アンカラ・・・藤本のオリジナル曲をトルコ語に訳してもらい歌ったもの。
7.詠み人知らず(日本語)・・・2.の「Memleketim」を日本的な詩に書き
換えたもの。最後に「いろは歌」を添えている。
歌っている場所は、1.2「ウスパルタ」、3、4「イスタンブール」5「エス
キシェヒル」6「アンカラ」。 それぞれの会場や街の雰囲気が懐かしく思い
出される。
「少女」は、トルコのある地方へ行ったとき、何人かの少年に「ヒロシマ!」
「ヒロシマ!」とリクエストされたことがあった。こういう歌が愛唱されてい
る国、トルコがとても印象深く、その後もずっと尾を引いている。
この歌がきっかけで、「原爆文学」の研究をしに日本に来ているトルコの女
性を思う。そして歌の力について考える。
歌は何が出来るのでしょう?・・・ヒクメットさん! オバマさん!
未来を変えられる?!
詠み人知らず
作詩 藤本すすむ
海に囲まれ 北から南
山が走り 河が流れる
麗し大地よ 八百万の神よ
歌い踊れ わが命
詠み人知らずの 万葉恋歌
熱い思い 大らかに
私の命に 流れるその血が
切なく君を 恋す
春の桜 夏の花火
秋は 豊年祭り
海の幸 山の幸 命いただき
日本の心 酒に酔い
色は匂えど 散りぬるを
わが世たれぞ 常ならむ
有為の奥山 今日こえて
浅き夢見じ 酔いもせず