藤本すすむブログ「100万回生きたねこ」

誕生日   


 今日は61歳の誕生日。夕方立川のうなぎやで軽く誕生日祝いの夕
食をし、帰宅した。
 パソコンを開くとフェイスブックに誕生日祝いのメッセージがい
くつか届いていた。普段はほとんど友達にはなっているものの、誕
生日祝いのメッセージも出さず失礼している。

 やはりお祝いのメッセージは「おめでとうございます」だけでも
嬉しいもので、全く俳句といえるほどのものではないが、それぞれ
の人達に、即興で一句ずつ返礼した。すぐさま、ふきだしそうな返
信もあり楽しめた。
 
 先日6月27日の高校同窓会の写真が、Eさんから送られてきた。E
さんはいつも写真をわざわざコピーし台紙に貼り、送ってくださる。
普通の写真と違い面白い雰囲気になるのだ。これが今日に一番近い
日の写真という事になる。
 
 良寛の詩歌を365日掲載した「良寛こころのうた」第三集で7月15
日の歌を見ると、

 和泉なる信太が森の葛の葉の 岩の間に朽ち果てぬべし

とあった。これは、ごぜ歌「葛の葉子別れ」から創られた歌なのだろ
う。良寛にもきっと、ごぜさんとの付き合いがあったのだ。そんなこ
とを思い巡らし、眠りに付くことにした。

 
| - | 00:18 | comments(0) | trackbacks(0)
四谷コタンライブ(7/3)  温故知新



 山本大介君がギターで初参加。彼には私のパレスホテル立川などのコンサ
ートでPAをやってもらっているが、ある酒の席で、もともとは音楽制作、ギ
ターがやりたいのだということがわかり、ではやってみることに。彼はエレ
キギターが専門で、アコースティクギターを持ち合わせてないので私のマー
チンD28を貸し弾いてもらった。

 今まで四谷コタンでは「弾き語りギター1本勝負 Yosha-!」というタイト
ルでやっていたが大介君(大ちゃん)の参加で、タイトルを変えることに。
大ちゃんも旅が好きで、ボクが3月末に上海〜揚州へ行く1ヶ月前に、揚州の
友達を訪ね、同じルートの旅をしている。
 そんなところから、二人のライブのタイトルを「風の靴をはいて」にした。
2回目は8月28日(金)。

 4月の中国を旅したときの歌がようやく完成して初演。ライブを行った店の
名前を拝借し「温故知新」。メロディーは「テネシーワルツ」。

     温故知新
          作詩 藤本すすむ

 吹く風も懐かし 上海の旅
 変わらない 豫園の賑わい
 川辺にそびえ立つ 高層ビルから
 見下ろせば まるで未来都市
   故きを温ね 新しきを知る
   上海 温故知新
   今宵は楽しく 飲んで歌おう
   虹橋 温故知新

 花窓に柳揺れ 水の都蘇州
 鑑真ゆかりの 揚州
 麗し西湖の 船に遊ぶ杭州
 ほろ酔い歩く 紹興
   故きを温ね 新しきを知る
   江南の 春の旅
   出かけてみなければ 会ってみなければ
   わからない 温故知新

「虹橋」(にじばし)は店「温故知新」の所在する地名だが、
お客様でみえたその店のオーナーM氏から「ほんちゃお」と
中国読みしたほうが良いですねとアドバイスを受けた。
 また中国からの留学生小麟さんからは、打ち上げで、「温
故知新」の中国語発音を教わった。
 9月に虹橋の店「温故知新」で、テナーサックスをバックに
この歌を歌うのが楽しみである。

 
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三條高校同窓会東京支部イベント(6/27)  風の良寛



 三條高校同窓会東京支部総会の30周年記念イベントで「藤本すすむ&Mid
night Catsコンサート 」がコートヤード・マリオット銀座東武で行われた。

 新潟、三条にちなむ曲でプログラムを構成した。「風の良寛」「村居偶成」
「同窓会」「瞽女のハルさん」「カタクリの花」「故郷」「越後望郷」の7曲
を歌いアンコールで、「幸せなら手をたたこう(日本語、トルコ語、中国語、
英語)」と「イスタンブール」を。

 当日は昨年他界した父の一周忌にあたり、「カタクリの花」の父の語りの部
分で、死後見つかった父の従軍の手記から一部引用し朗読した。
 ステージの目の前の客席で、すすり泣く人の姿も見えた。

 演奏が終わり、ステージから降りた私に駆け寄り、「風の良寛」に感動しま
したと話しかけて下さる方がいた。銀座の古美術商の店主で、近々良寛の遺墨
集を発刊されるとのこと。

 また懇親会の席で「良寛の墓のある木村家のすぐ近くに住んでいたことがあ
るんだよ。「風の良寛」はよかったな〜!」

 などなど、さすが越後の良寛さんである。良寛に想いを寄せてる方がたくさ
ん居るのだ。こういう場で歌い、喜んでいただけると、「やっぱりいい歌なん
だな」と思えるのだった。

 風の良寛 帰る故郷は
 僧にも俗にも非ず 後ろめたさが
 天上大風 凧よ風に乗れ
 自由に心よ遊べ 大愚良寛

 ・・・・・・

 手毬の良寛 人の生きる道
 問われ返し歌 貞心尼へ
 「一二三四 五六七八 九十
  十と納めて また始まるを」


 
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はっぽんライブ(6/25)  老人ホーム



          (昨年10月 三条市「なでしこ嵐南」にて)

 6月25日のはっぽんライブで、「老人ホーム」という歌を歌った。
三条市在住の長井さんの詞に曲をつけたものだ。90歳を越える長井
さんは自分史を発表し、作詞をしている。たまたま私のCDを聴いて
くださっていた方を通し、作曲の依頼があった。

 今まで長井さんの「本寺小路エレジー」「五十嵐川無情」を作曲し、
昨年秋の新潟ライブツアーの合間を縫って、長井さんのお世話になっ
ている特別擁護老人ホーム「なでしこ嵐南」を訪ね、歌わせていただ
いた。

 5月始め頃「老人ホーム」の詩が送られてきた。今まで演歌調の歌
詞にこだわっていたようだが、素直な現実を歌った内容の歌詞だった。
少し歌詞を手直しさせてもらい、曲を付け、はっぽんライブで録音した
ものをCDにし、送って差し上げた。ほとんどアドリブだが、バイオリン、
フルート、ギターも入り、しっとりした聴きやすい歌になり、またCD
の表紙に信濃川の写真、裏表紙に歌詞も添えたので、とても喜んでいた
だけたようだ。

 長井さんは自分の歌詞に曲が付き、さらに創作意欲も出、元気になり
、老人ホームから出られるようになったという。
 CDのお礼と共に「是非また歌いに来てください」とのお電話を頂いた。
今年も10月に新潟ライブツアーを計画中だが、老人ホームでこの「老人
ホーム」を歌いたいと思っている。

                         老人ホーム
               作詩 長井 孝平
               作曲 藤本すすむ

 信濃川と五十嵐川に 囲まれた私の老人ホーム
 自分を忘れた人たちと 暮らして生きるその一人
 昔と今がはっきりしない 霞んで見える山並みのように
 歳のせいと諦めようか もう九十過ぎ

 川の流れは変わらぬけれど 刻(とき)は人を変えてゆく
 隣のベッドが空きになって 淋しげな顔の介護士さん
 いつかは自分もそうなると 体横たえ目をつむり
 刻の流れの行く末にある 人の運命を知る

 春・夏・秋と鳴いていた 小鳥たちはどこへ行った
 介護士さんの呼ぶ声に 今日も目覚められた朝
 明日もあるよと軽くなり 起きればやさしい朝の光
 一日一日生かされている これが私の人生


 
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