2014.12.25 Thursday
はっぽんライブ サンタクロース
今年最後のはっぽんライブ。クリスマスと重なったので、「きよしこの夜」の
メロディーに乗せ、こんな文を朗読した。
サンタクロース
サンタクロースの伝説は、4世紀のトルコ、
地中海のほとりの村デムレで始まった
キリスト教の司教、後の聖ニコラスが
結婚持参金のない村の娘たちに
自分の名を隠し、プレゼントを贈ったのだ
彼はコインの入ったバッグを煙突から落とした
その「天からの贈り物」で
村の娘たちは嫁いでゆくことができたのである
サンタクロース、トルコ語で「ノエル・ババ」
2010年のトルコ「アンタルヤ・マルマリス日本文化祭」で、地中海の街アンタ
ルヤからマルマリスへのバス移動の途中、デムレで降り、聖ニコラス教会を訪ねた。
セルジュク・トルコがイスラム教で支配する11世紀中ころまでは、キリスト教の
国だったのだ。
トルコの東には、預言者アブラハムが生まれた街シャンルウルファがあり、
エーゲ海に面した遺跡の街エフェスから山へ入ったところに聖母マリアの終の棲家
といわれているところもある。
今日のライブでは、サンタクロースに思いを馳せ、時空を越えたさまざまな歌で構
成した。
スペイン北部のキリスト教の巡礼地・カミーノをテーマにした「わが青春のロマネス
ク」、初めての海外の旅だったタイでのカルチャーショックを歌った「ドリアン」、
漢詩の朗読から始まる「村居偶成」、猫の輪廻転生をテーマとした絵本を歌にした
「100万回生きたねこ」、フォークソングの元祖PPMの「PUFF」,宇宙的なラブソング
「オリオンの夢」、理想的な死に方を歌った「サツマイモの詩」、家族や恋人を守るた
め戦いに行く男の歌シャンソン「パルチザン」、ジャズのビリーホリデーが歌ったもの
を自分なりに日本語訳し作曲した黒人差別を告発する歌「奇妙な果実」・・・・
歌い始めた若い頃からの応援者であるT氏に、「70歳になったらどんな歌を歌うか楽
しみにしてるよ。そのためには元気でいないとね!」と暖かいメッセージをもらった。
一歩一歩 歌を歩く 風の靴を履いて