2014.08.30 Saturday
はっぽんライブ 盲目のヴァイオリン弾き
6月にトルコで歌ってきた歌「Memleketim」は、この1年間、
私を支えた歌の一つだったといっても良い。祖国愛を歌いあげた
トルコの詩、もともとはユダヤ民謡というそのリズムとメロディ
ーを聞くにつけ、トルコ国民の子供から老人まで誰もが好きな歌
だという理由がうなづけるし、何かにつけこの歌を聞いていた。
この歌はフランスのシャンソン歌手ミレイユ・マチューが歌っ
た「盲人」という歌がもとになっている。盲人のヴァイオリン弾
きの歌である。
トルコ語の歌詞のような、祖国愛をテーマとした日本語の壮大
な訳詩をつくりたいと考えていたが、9月20日に三条市の中央公
民館で行われる人間国宝・瞽女「小林ハル」さんのイベントで歌
わせてもらうことになり、瞽女さんのイメージから、盲目のヴァ
イオリン弾きの歌がすぐに出来上がり、はっぽんライブで歌って
みた。
盲人のヴァイオリン弾き
補作詩 藤本すすむ
曲 ユダヤ民謡
目の見えない男 ヴァイオリン弾き
村から村へと 廻り
付きまとう子らにも 笑顔を振るまい
指先踊る そのヴァイオリン
ラララ ラララ ・・・
聴く人たちの心 すぐに解き放ち
微笑みと泪 誘う
風の輝きを 神様の恵みを
奏でる オンボロ ヴァイオリン
ラララ ラララ ・・・
ヴァイオリン弾きに 恋した娘
どこまでも ついて行きたいと
嵐の旅路さ みじめな旅路さ
身を引き あと引く 別れのメロディー
ラララ ラララ ・・・
男はこの世で 光のない世界
受け入れ 精一杯生きる
音色は見えるよ 心も見えるよ
指先踊る そのヴァイオリン
ラララ ラララ ・・・
指先踊る そのヴァイオリン