2014.06.26 Thursday
2014トルコの旅 ボドルム 有り難きかな
ボドルムのステージでは、5曲歌った。
1. ボドルム
2. 君の愛
3. イスタンブール
4. 故郷
5. Memleketim
「5」以外は、トルコ語と日本語を混じえた構成にし、歌詞が
トルコの人たちにも、日本の人たちにも伝わるように配慮した。
「2」と「5」はトルコでとても親しまれている歌である。トル
コでは初めて演奏したので、どんな反応があるか楽しみだった。
案の定、口ずさむ歌声やコーラス、手拍子が起こり、盛り上がっ
た。日本でも「みんなで歌いましょう」と時々やるが、外国でそ
れができるのは、なんて嬉しいことだろう。
自分のステージが終わり、最後の出番の和太鼓グループ「大太
坊」の演奏を見ながら会場後ろや横をうろうろしていると、「チ
ョク・ギュゼール!(とても素晴らしい)」と声をかけられ、微
笑み、親指を立てる人たちがたくさんいた。
舞台が全部終わると、アンカラ大学の学生たちが駆け寄って来
て、少し怒ったような口調で「藤本さん、何で『幸せなら手をた
たこう』を歌わないんですか」という。トルコ語で歌い、少しづ
つテンポを上げてゆくこの歌は、アンカラ大学日本語学科の学生
たちに代々歌い継がれているのだった。
「ごめん、時間が少なくて。次のステージでは必ず歌うね!」
有り難いことだ。
義神より授かりし 甘き水
飲みほしたり 有り難きかな
その力 海を
超えたり 有り難きかな
力(ちから)の向いの 山々を
樫の林を 果樹園を
身も心も 喜びに満ち
超えゆきぬ 有り難きかな
渇けし 我が心 潤えり
翼を授かり 鳥となり
互いに 仲間になり
飛び立ちぬ 有り難きかな
滴 集まりて 泉となり
水かさ増して 川となり
川の流れ 海へ注ぐ
水溢れたり 有り難きかな
ユヌス・エムレ『薔薇の花束』より