2013.03.26 Tuesday
映画 「シュガーマン 奇跡に愛された男」 歌は詩で撃て!
TSUTAYAで「楢山節考」のDVDと一緒に借りた「世界最古の洞窟壁画」
の前編の近日上映映画紹介の「シュガーマン・・・・」を観て、早速角川シネ
マ有楽町へ。
シクスト・ディアス・ロドリゲス
1942年米国ミシガン州デトロイト生まれ。2枚のアルバムを発表するも、米
国では6枚しかアルバムは売れず、ステージで銃で自殺したなどの噂も立ち、
全く音楽シーンから消えた男。
ところが彼の反権力や冷たい現実を歌う歌詞がアパルトヘイトで自由を求
める南アフリカの人々に支持され、当地では50万枚も売れるという現象が起
きていた。本人は、その事実を知ることも無く、印税収入を得ることも無かった。
あるジャーナリストが彼の人生を追いかけるドキュメンタリー映画である。
ウェブサイトで彼についての情報提供を呼びかけると、意外な反響が・・・。
サウンドトラックのCDを映画館で買い求め、今聴いている。
彼が歌うに影響を受けたという、ボブディランやレナードコーエンの雰囲気
を音楽的には感じるが、歌詞が真骨頂であり、彼の人生を感じさせとてもい
い。歌は詩で撃て!
メジャーデビューする前に酒場で歌うときは、歌詞に集中したいからと、客に
背を向けて歌ったほどである。そんなエピソードや、音楽だけでは生活できない
時は肉体労働をしながら、大学で哲学を学び、図書館に足繁く通い、市長選に
も立候補し、いつも街をうろついていたという。
そんな彼の真面目な生き方にも心打たれた。
「奇跡に愛された男」が、この春蘇る。彼は現在も生きているのだった。