2008.11.24 Monday
「越後望郷」 FMたちかわで ON AIR !
<故郷新潟 今年の夏撮影>
12月1日(月)〜5日(金) FMたちかわ(84.4MHz)
「明朗とK子のトークルーム・今週の話題曲」 PM1:40分頃から
『越後望郷』が、ON AIR されます。
3日(水)はゲスト出演、スタジオで生演奏
写真を見てるだけで、稲の匂いがするようだ。私の生まれ育った生家のすぐ前の
風景である。稲の茎や葉や実をじっくり見ていると、生命の力強さを感じないでは
いられない。
6月、FMたちかわにゲスト出演したとき、「また、新しい歌が出来たら、持って
きてください」と、ありがたい言葉をいただいていた。
新しいCDが出来たら、是非流してもらおうと、ひそかに胸に留め、CDの制作をし
ていた。今回は、企画し、アレンジを開始してもらってから完成まで、約1年半費
やしたが、もうじきプレスが完了し、手元に届く。
先週、FMたちかわに、CDの試聴版を作成し、聞いてもらいに行った。
番組が終わるのを待ち、アナウンサーの明朗さん、K子さん、ディレクターさんと
会う。K子さんからは、「すすむちゃん」と呼ばれ、私も「軽薄なK子さん」と番組中
に呼び合った仲であった。
6月は、日替わりで一週間、違う歌を流してもらったが、今回は、一曲集中でと
考え、「越後望郷」を選んだ。
明朗さんと、ディレクターさんに、スタジオで聞いてもらう。いわば審査である。
「音が良くないとねえ。ボツになる録音もあるんですよ」
ディレクターさんが、ヘッドフォンを頭に架け、聞き始めた。
すぐにOKが出た。今度は、明朗さんのチェックが始まる。歌としてどうかである。
「いい雰囲気です。『吾亦紅』みたいですね。」
『越後望郷』は、演歌調をを意識して作ったのではなかったが、語り調の自然な
メロディーで出来上がった歌である。今までも故郷の歌をいくつjか作っているが、
50歳過ぎた私の望郷の歌である。
10月エジプトを旅したとき、ナイル川の船の上で、新しいCDの歌を聞いていた。
日本語の達者な若いガイドは、歌が好きなようだったので、私の歌を聴いてもら
った。詩の意味もある程度もわかるので、「歌」として聞いてもらえたかも知れない。
「何が一番良かったですか?」と聞くと、『越後望郷』と答えた。
骨は土に こころはは空に いつか返るときが来る
「これはすごい!」と、彼は目を輝かせていた。
エジプトのファラオ(古代の王様)は、死後の魂を載せる「太陽の船」を作っていた。
古代エジプトも、新潟蒲原農家と同じように、「水に泣かされ、水に耐えて生きてきた」
のだろう。
彼も私同様地方出身で、カイロという大都会に出てきて暮らしているのだった。
彼の感想にこそ、「それはすごい」と感じたのである。ナイル川の船の上で。