2008.02.27 Wednesday
つるし飾りに春の風
新宿の都庁へ仕事で行った帰り、京王プラザのロビーに展示された
つるし飾りを見た。昨年トルコの旅で一緒だった、Mさんからのご案
内が届き、つるし飾りというものを知らなかったので、是非見てみた
いと思ったのだ。Mさんはトルコでの日本文化際では、けん玉ををや
っていた人だが、こういうこともやっているんだと感心する。
以前ライブに来てくださったとき、手作りのわらじをプレゼントし
ていただき、家の中でスリッパ代わりに愛用し、ふだん履いているの
で、なるほどと得心した。
案内のチラシに、こう書いてある。
動物や植物、遊び道具の形をしたぬいぐるみを
赤い糸に吊り下げた「つるし飾り」。
ひとつひとつ手縫いで作られたその飾りには
魔よけや厄払いの意味が込められています。
古くは江戸時代から作られているという「つるし飾りは
子供や子孫の健やかな成長を願う想いに満ちた
かわいらしく温かいひな飾りです。
ロビーにはBGMはなかったが、自然とあの歌が流れてくる。
はて、一番は歌えるが、あとが続かない。早速家に帰り、調べた。
作詞は、あのサトウハチローだ。
うれしいひなまつり
灯りをつけましょ ぼんぼりに
お花を上げましょ 桃の花
五人囃子の笛太鼓
きょうは楽しい ひなまつり
お内裏さまと おひなさま
ふたりならんで すまし顔
お嫁にいらした 姉さまに
よく似た官女の 白い顔
金の屏風に うつる灯を
かすかにゆする春の風
すこし白酒 召されたか
赤いお顔の 右大臣
着物を着かえて 帯しめて
きょうはわたしも 晴れ姿
春の弥生の このよき日
何よりうれしい ひなまつり
4番の最後に、タイトルの「うれしいひなまつり」が出てくる。
こんな仕掛けがされていた。
新宿の高層ビルの下、もう春の風が吹いている。