藤本すすむブログ「100万回生きたねこ」

わが身の愚悪を慙愧すべし

<2月ライブの案内状>

 2月13日、国立はっぽんでのライブに、全国雑誌『プレジデント、フィフティ・
プラス』(プレジデント社、3月下旬発売)の取材・撮影が入る運びとなりまし
た。皆様、是非お越しください。

 中国製餃子毒入り事件で、1月が終わる。そういえば、20日の卓球の試合後の
打ち上げで、バーミヤンで一口餃子をたくさん食べていた。気持ちワルー。
 今年は2月に世界卓球、8月にオリンピックが中国で開催され、個人的にも上海
ライブの話が少し出ていて、気になる中国である。新聞で中国の「闇の部分」を
報じる記事が目に付き、興味深く読んでいる。
 漢字や仏教など日本の文化の基礎となるものの多くが中国から伝えられ、「中
国は日本の母」と直感的に捉えているが、どんな風に展開して行くのだろう。

 奈良には、仏教伝来ゆかりの寺が多くあり、今でもその面影を漂わせている。
唐招提寺の鑑真和尚の、失明しながらも数年かけての渡来には心打たれた。
たとえば味噌も、その鑑真が伝えたという。毎朝の味噌汁は、鑑真のおかげなの
だった。「未曾有の味」から「味噌」となったということだ。

 一昨年、CD『歌を歩く』をつくり、毎日新聞社から取材のインタヴューを受け
て以来のことだった。プレジデント社から雑誌掲載の取材があった。
 仕事と併行している自分の歌への想いを語ったつもりだが、新しい恋人と酒を
呑み、調子にのって自分の想いを熱く語り失敗していた若かりし自分を見るよう
で、ちょっと気恥ずかしさも残っている。
 昨年、『歯科衛生士』という業界誌に「ビタミンエッセイ」を書かせてもらっ
た時は、何度も書き直しトーンを下げて書いたつもりだった。さて、今度はどん
な記事になるのだろう。
ライブの取材・撮影にも来ていただけることなり、「Yosha!」である。

 このお話がある1週間前に、2日ほどかけ、本をかなり処分し部屋を大掃除して
いた。気分も少し整然として「何でもいらっしゃい!」という感じになっていた
から、グッドタイミングである。「いい話は、掃除のあとにやってくる」を、今
年の標語としよう。

 先週の日曜日は、あきる野市にある西多磨霊園で、昨年癌で亡くなった従兄の
納骨法要。周りにも、出来たばかりの墓がたくさん並んでいた。
 墓石に墓碑銘が刻まれている。「心」「絆」「家族」「誠」などに混じって「千
の風になって」というのがあった。
 故郷・新潟の実家は浄土真宗・東本願寺派で庄瀬にある明誓寺の檀家なのだと
いう。久々に田舎の父に電話し、確認してみた。

 「私が『歎異抄』で得たのは、
  ーわが身の愚悪を慙愧すべしー
 という一行だった。
  常に、自分の行動に対して、取り返しの付かない事をしたとつよく後悔する
 気持ちを抱くことであり、自らを恥じる心を持つことなのである。
               「歎異抄に学ぶ人生の知恵」(藤本義一)
 1月に電車の中で読んでいた本の結びである。

 池袋の東京芸術劇場で、無名塾の『ドン・キホーテ』を見た。
仲代達也さんのドン・キホーテ、山谷初男さんのサンチョ・パンサに役者魂
を感じる一方で、自分はドン・キホーテかも知れないなと、ひっそり苦笑し
ている1月でもあった。

 「歌は私の墓碑銘である」(寺山修二)…私の好きな言葉である。

  

 
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風格のある暮らし

<奈良・長谷寺の寒牡丹>

 昨日が大寒で、寒さも底入り、明日は雪になるようだ。株価まで
急落してしまっている。株など、投資には全く興味がない「ふらね
こ」だが、世界経済も冷えているのかなと思う。

 久々の「ふらねこ」だ。こたつで丸くなっていたわけではない。
毎年1月からは日常の仕事の繁忙期に入る。気分新たにと、部屋の
大掃除をやったり、四谷コタンのライブ、卓球の試合が2回と、体
を動かしていた「ふらねこ」なのだった。おとといの卓球の試合で、
回り込み、ドライブ攻撃をしようとしたとき、滑って、右わき腹を
卓球台にあて打撲した。そこが今日になって少し痛い。それに老体
は2日目に全身の疲れがどっと出るのだ。

 昨日、ある全国雑誌から取材の依頼があった。「仕事を持ちなが
ら自分の趣味を生きている人」の特集らしい。あさってカメラマン
を含め3人で取材に来てくださる。歌への想いなどを語るだろう。
うまくいったらまたHPで紹介したいと思う。

 今日は今日で、仕事関係の人から、「上海でライブができるお店
がありますよ」という話をいただいた。今年はおそらく仕事関係で、
北京を尋ねることになる。なんというタイミングだろう。上海か。
 今年も昨年に引き続き、6月にトルコに歌いに行こうと考えている
が、上海が、夢の一つに入ってきた。今年もふらふら夢を歩くだろう。
 夕方の寒い風の中、ちょっとワクワクして帰宅した。

 「ふらねこ」は正月の奈良の旅を、振り返り書く予定である。
(と言って、去年は書かずじまいになっているのが多かった。今年
もそうなるかもしれないが)

 長谷寺は「花の寺」である。春は桜に牡丹、夏は紫陽花。12月
31日の午前に長谷寺へ行く。ちょうどNHK「行く年来る年」の撮
影の準備が行われていた。399の石段の登廊の横に牡丹園があり、小
雪の舞い散る中、ひっそりと寒牡丹が咲いていた。生きてる喜びに
満ちてるように。
 風格のある暮らし、それがいい。品格ではなく「風格」
風に吹かれ、颯爽としている雰囲気がいい。 
 牡丹の花ことばは、「風格」である。
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いちばんすてきな言葉

<奈良、平城京跡で初日の出>

 平成20年が始まり、今日は七草粥。懐かしい面影を連れてきて、年賀
状にねずみ君たちが駆け回っている。「ふらねこ」はゆっくり起き出し
た。ねずみ君たちに遠慮して、ねこは目をこすり、控えめに書き始める。そ
れがねずみ君への仁義であろう。

 仕事始めの今日、宇宙や精神世界に興味を持つ、ある社長と会った。
「これから5年、2012年に向け世界は大きく変わりますよ」 2012年は
マヤ文明の暦では、世界の終わりの年なのだ。
 人類と地球、そして宇宙にとっての大変革時代が始まっているのだと
いう。以前からそんな話をその社長から聞いており、その人から紹介し
て頂いた『2012年の奇蹟』(中丸薫著)という本を昨年暮に興味深く読
んだ。戦争を終わらせない「闇の権力」の正体についての記述に、背筋
が寒くなった。「ともに光を抱き、つねに光を感じながら一歩一歩、歩
みを進めましょう」と「光の五次元世界へアセンション」を著者は説く。

 12月30日から奈良を旅していた。東大寺(金堂・二月堂・三月堂・戒
壇院)・春日大社・長谷寺・唐招提寺・西大寺・橿原神宮・當麻寺・興
福寺・壷坂寺を、そして、1月3日に京都の東寺を訪ねた。仏たちを包む
空気の静謐さを感じ入っていた。寺を参拝することを、千社札を柱など
に打ち付けたことから、「打つ」ともいうのだが、今年は奈良から打ち
始めたのである。

 1月6日に、卓球の試合・東卓リーグ戦があり、5部のわれら「国立ラバ
ーズ」は、2勝2敗の結果に終わった。3チーム三つ巴になるほど試合の中
身も濃く、新年早々熱い戦いとなった。こちらも打ち初めである。
 チームのメンバーと4日の練習の後と、昨日の試合のあとに酒を呑んだ。
新年にふさわしい楽しい酒となった。呑み初め、語り初めといっていい酒
だった。
 
 新しい年を、こんな気持ちで始めたいと想い、それを今年の年賀状に書
いた。トルコの詩人の作品である。

             いちばんすてきな海
                      詩 ナーズ・ムヒクメット
                      訳 中本信幸

         いちばんすてきな海
           それは まだ見たことのない海
         いちばんすてきなこども
           それは まだ育ったことのないこども
         いちばんすてきな時代
           それは まだ生きたことのない時代
         いちばんすてきなことば
           それは まだ言ったことのない言葉
           そのことばを ぼくは君に捧げたい
 
| - | 02:21 | comments(0) | trackbacks(0)
心に宝を積み上げて  / 詩 『 新年 』
     
       新年明けましておめでとうございます
        今年もよろしくお願いいたします 

 
              新年
         作詩・作曲 藤本すすむ

     祈りを込めて鐘を突く 凍てつく空に鳴り響く
     静かな街に雪が降る 汚れた暮らしに降り積もる
       すべてが仕組まれていたかのような 昨日までのこと
       懐かしき ありがたき 友達からの年賀状
     せり なずな ごぎょう はこべら ほとけのざ
     すずな すずしろ 七草粥に
     歩いた昔を振り返れば いくつもいいことあったよね
 

     大きな海を船が行く 陽気な歌声男たち
     心に宝を積み上げて どこへ行くのか波のまま
       すべてが仕組まれているかのような 運命ならば
       喜びも悲しみもまとめて背負う旅路さ
     恵比寿 大黒 布袋 弁財 毘沙門天
     寿老 福禄 七福神と
     生まれたときから仲良しだから 今年もいいことあるはずさ
| - | 00:31 | comments(0) | trackbacks(0)
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