2007.12.29 Saturday
岬に立っていた年がゆく
<ポルトガル、ロカ岬にて>
岬に立っていたような年が行く
ここで行き止まりだろうか
目の前の遥かな海に希望はあるだろうか
そんな想いを危なっかしく胸に忍ばせ
この一年
日常の仕事をあくせくこなし
歌を歌い、旅をし、
卓球をしていたような気がする
「ふるさとだろうか あの星だろうか 私に一番遠いのは
ふるさとだろうか 青春だろうか 私に一番遠いのは」
ナーズム・ヒクメット『雪のブナ林』
この詩を歌ったことで やっと
50才代の憂鬱のような 更年期障害のような
もやもやしたものとの距離感がつかめた
何もが まだ遥か遠いものであると
それらをしっかり認識できれば
目の前の海は 希望といっていいだろう
明日から年始にかけ奈良へ行く
日本の歴史の故郷 奈良
シルクロードの東の終着点 奈良
11月に一泊し駆け足で奈良をまわり
正月にもう一度ゆっくり訪ねようと決めていた
ふらりふらりと新年を 奈良から歩き出そう