2007.07.31 Tuesday
ふらりふらり7月が終わる /詩 『唄いそびれた夜をさがしに』
<写真:スペイン・パンプローナにて>
新しいホームページを15日の誕生日に合わせアップさせ、
「ふらねこ日記」を毎日分載せて行こうと、何とか続けてる
うちに7月も終わる。
今までにはほとんどなかったことだが、「文章を書く」と
いうことを少し意識しての生活に変わった。意識は行動を変
えるものだ。ものの見方や人との会話にも、熟慮しなくては
いけないし、もっと勉強しないといけないなと思う。「文章
は真剣勝負です」Tさんの言葉を思い出す。
また、ホームページで配信することの意味や、配慮や限界を
自問することも多い。歌うことも含め、そもそも表現すること
とは何かを考えながら、「ふらりふらり」続けてみるとしよう。
月末でもあるし、今年は1月から、自分ではまあまあ走って
きた思うので、ふらねこにご褒美のマタタビをあげるように、
仕事の帰りにお寿司やへ行く。南武線谷保駅前にある「鮨せん
五郎」さんへ。半年振りだった。お店に入りマスターに挨拶す
ると、「その声は?」と背中を向けたままニヤリとした声で、
カウンターにOさんが座っていた。このお店を紹介してくれた
のがOさん。彼の勧めで蒸しあわびのお鮨を食べる。竜宮城の料
理人がつくったような海底の命の芳醇さが口の中に広がった。
美味しい鮨を食べながら、彼と一緒に呑み、語り「ふらりふらり」
7月が終わっていった。
唄いそびれた夜をさがしに
作詩・作曲 藤本すすむ
テレビの画面抜け出し 襲ってきそうな事件が続いてる
心に渦巻く欲望が 地球の肌を汚してゆく
ざわめく街に急かされ 走り抜けた一日さえ
ありふれた作り話のように 消えてしまうのさ
何を信じているのか 明日を信じてみようか
そんなはがゆさ宥め 眠りに付こう
唄いそびれた夜が 多すぎただけ
愛しそこねた季節が 永すぎただけ
坂道で見上げた空 黄昏せまる澄んだ空
「ここはどんな星」「お前はどこへ」 答え隠した深さ
あなたと出逢ったことさえ なおざりにしてきたけれど
この世のページに記されてゆく 確かな出来事
風が汗ばんだ肌に 命吹き込むように当たる
坂を越えるのもまじか 少し足早に
唄いそびれた夜を さがしに行こう
愛しそこねた季節を 唄ってゆこう
唄いそびれた夜が 多すぎただけ
愛しそこねた季節が 永すぎただけ
唄いそびれた夜を さがしに行こう
愛しそこねた季節を 唄って行こう
CD『唄いそびれた夜をさがしに』収録曲
…今日の言葉…
「いつかできることは、すべて今日でもできる」
(モンテーニュ)