2015.01.03 Saturday
五島、高千穂の旅 江上天主堂
江上教会
バス停で
奈留島では路線バスに乗り、江上教会へ。五島の教会は隠れる
ように島のはずれに存在する。
江上天主堂の歴史は、1881(明治14)に潜伏キリシタンの4家
族が洗礼を受けたことに始まる。(「潜伏キリシタン」と「隠れキ
リシタン」は微妙に意味合いが違うのだ。「隠れキリシタン」とは、
本来のキリスト教と日本古来の土着の信仰が結びついたものをいう)
1917(大正7)年に完成したのが写真の建物。建築資金はすべて、
キビナゴの地引網で得た収入などを出し合い完成させたのだ。
今まで、イタリア、フランス、スペインでヨーロッパの教会をたく
さん見てきたが、木造の日本的な教会である。静かな海辺にひっそり
建っている。
帰りの路線バスの運転手が、行くときと同じ人で、島のことなど
ガイドのように説明してくれた。一生懸命、手振りをまじえて話す。
それも時々ハンドルを離して両手手振りのものだから、バスが少し
蛇行する。車の往来がないところだったがヒヤヒヤものだ。
運転手は、野茂投手のおばあさんが住んでいた家を教えてくれ、また、
向かいの島、久賀島に五輪(ごりん)教会が有るんだけど、そこは、五
輪地区といって、歌手の五輪真弓さんの出身地だと説明してくれた。
五輪真弓さんの歌を聞きなおすと、確かに海や島を連想させる歌詞
がある。「五輪」とは面白い苗字だと思っていたが、そうことだった
のだ。